2025.9.1
【第54号】地域循環の一助となる駐車場

酷暑と呼ばれた今年の夏も、さすがに盛りを過ぎたようです。『1日24時間クーラー無しに体調管理ができない状況は、既に人の住める環境ではないのかもしれません。』あるアナウンサーが指摘していました。そんなエリアが年々拡大している事実に憂いているのは私一人ではないと思います。
『春はあけぼの…』と美しい日本の四季が謳われた清少納言の時代はもう戻らないのかもしれません。そう言えば、兵庫県丹波市で41.2℃と国内最高気温を更新したとのニュースには驚かされました。『エッ群馬じゃなく兵庫︕︖』その後すぐに群馬が更新したものの、兵庫の気温も相当なところに来ていたのです。兵庫でも四季が遠ざかっていきます。

こんな厳しい環境の中でも、生活のサイクルは止まることなく日々進んでいきます。皆様の移動を支える駐車場「P-CLUB」も頑張っています。スタッフを配置した有人駐車場では『熱中症指数計WBGT』(熱中症暑さ指数)を置いて、時間帯別に指数を計測、塩分補給、不織布のペーパータオルを冷蔵庫で冷やし、空冷ベストを配布。熱中症対策を進めながらの営業です。
前回、湊川神社地下駐車場を「P-CLUB神戸駅北駐車場」としてリニューアルオープンしたことをご案内しました。停め易く、明るく、清潔になったと評価を頂き、順調に利用者も増え続けています。是非ご利用してみて下さい。信仰の場であり、祭りや行事を通じて文化や伝統を支える地域社会の拠点。心身のリフレッシュや癒しの場など、様々な役割を持つ神社ですが、現在P-CLUBが神戸を代表する『湊川神社』『生田神社』の駐車場運営を担わせて戴いております。神社では様々なお祭りやイベントが行われ、地域の活性化の拠点でもあります。駐車場がその一翼を支えることができるよう努力を続けたいと思います。

「閑話休題」では、兵庫・神戸エリアの活性化を目指し、『地域内経済循環』であったり、『地域内再投資』の問題提起を行ってきました。兵庫・神戸に他エリアから富を集め、その富を地域で効率的に循環させる。豊かな街では、すでに実現されている仕組みです。駐車場はこの循環をシンプルに感じられるビジネスモデルです。兵庫・神戸の地域資源である土地を駐車場として活用。地域の生活者が利用し、料金を支払い、その富が、地主、運営者、利害関係者に分配される。地域の拠点である神社の駐車場ではこのモデルはより分かり易く体験できます。『駐車場から神戸を豊かにする』弊社が掲げるスローガンですが、更に地域を巻き込み豊かさを実現していきたいと思います。
2025年9月吉日
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