2021.4.1
【第28号】2025年の崖
2018年に経済産業省から『DXレポート~ITシステム「2025年の崖」克服とDX の本格的な展開~』が発表されました。
発表から2年半経ちますが、その的確な提言は年々重要性を増しています。日本国内の企業が市場で勝ち抜くためには、DX の推進が必要不可欠であり、DXを推進しなければ業務効率・競争力の低下は避けられないと指摘し、競争力が低下した場合の想定として2025年からは年間で約12兆円の経済損失が発生すると考えられているのです。
これを『2025年の崖』と表現しています。
DXの推進が企業の課題となっている理由として、既存の基幹システムやソフトウェアなどが時代遅れの『レガシーシステム』になってしまうと予想される点です。2021年以降の新たなビジネスシスタイルに対応するためにデジタルシフトを計画していく必要があります。
過去の延長に未来が描ける『静的な環境』では、経営戦略は工夫・改善を主にしておけばよかったと思われます。ただ『2025 年の崖』で指摘されるように、今日の延長に未来が描けない『動的な環境』においては、そのままでは事業モデルの劣化が待ち受けるだけで、やがて継続できるだけの利益が得られなくなります。DX を核とした第4次産業革命を始めとする
産業の大転換の中、経営を維持し発展していくためには『企業経営全体の変革』が求められます。
イーエスプランニングでは、昨年の上期一泊研修で『5 つのDX と2 つのP』に取り組むことを宣言しました。2021年度には、それぞれを進化させ、イーエスプランニング変革につなげて行きます。それぞれの項目をこの紙面でご紹介していきますので、ご期待ください。
2021年4月吉日
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